洗脳社会とコーチング
こんにちは。前回は、ノットノーマルについて深掘りしました。
「ノーマルの人間は洗脳された人間であり、ノット・ノーマルの人間こそが自分の頭で考えられている正常な人間だ」という結論は、もしかすると少し衝撃的だったかもしれません。
今回は、さらにここから話を進めていきたいと思います。
そこで着目するキーワードは、「洗脳」です。
苫米地博士は、洗脳の定義を「第三者の利益のためにマインドをコントロールされること」と定義していたと思います。(細かい文言は、もしかしたら違っていたかもしれません)
ここで重要な部分は、二つあります。まず一つ目は、「第三者の利益のために」という部分であり、もう一つは「マインドをコントロールされること」の部分です。
まずは、後者の話から始めましょう。
おそらくこの記事をお読みになっている皆さんは、マインドコントロールが非常に一般的なものであるということは、すでにご存知だと思います。
そもそも人間は、物心ついた時からマインドコントロールされているのです。
かつての西洋社会ではキリスト教に、現代世界では資本主義に、多くの人は洗脳されています。
それだけではありません。教育によって、われわれの考えるフレームワークは構築されます。
マインドコントロールの根本的な部分はどこにあるのかというと、「世界を解釈する枠組み」を他人に決められることです。
多くの日本人は、「宗教なんて信じていない」と言います。たしかに、宗教といわれるものは信じていないかもしれません。しかし、かつて宗教が提供していたような「世界理解の枠組み」にあたるものを何一つ信じることなく生きてける人は、この世に存在しないのです。
さて、宗教が果たすこの役割を、現代では何が担っているのでしょうか。
それは、おそらく現代においては多くの場合、教育によって与えられる価値観です。
かつてのように宗教を信じて生きる人は少なくなったかもしれませんが、科学を信じない人はあまりいません。
そして、政治の世界では民主主義のシステムをリアルに感じない人はいないでしょう。
経済的な面では、金融資本主義を多くの人は受け入れています。
これらすべてが、われわれの世界観を形作るという意味で洗脳と言えるでしょう。
その中では、人間はそのシステムの中でしか存在しないもの(お金、得票率、政治的権力など)をリアルに感じ、それらを得たり失ったりするたびに一喜一憂します。
身体的な反応まで起こるのは、皆さんも日々経験していることと思います。
これをマインドコントロールと言わずしてなんでしょうか。
そして、このような意味でのマインドコントロールは、この世の中に溢れかえっています。
当たり前ですね。
なぜなら、人間は高次元の情報空間を創造してそこに臨場感を感じながら生きる存在だからです。
ということは、マインドコントロールと人間は切っても切り離せない関係にあるのです。
では、人間の認知機能に根ざしているマインドコントロールが、「第三者の利益のために」利用されている洗脳は、どのようなものがああるでしょうか。
政治を例にとって考えてみましょう。
国際政治において、国家間の条約が国内法に優先するのは周知の事実です。
そして、このことを利用して超国家企業が国を支配下に置こうということを始めたのは、おそらくTPPからだったのではないでしょうか。
TPPにおいては、巨大な多国籍企業が、多くの国で関税を撤廃させて自らの利益わ最大化させようとするものでした。
当時の日本のメディアは、この条約はどの国にとってプラスでどの国にとってマイナスか、みたいな取り上げ方をしていたのではないでしょうか。
しかし、本質はそこではありません。多国籍企業が国家の上に立つということこそが、TPPの狙いなのです。
にもかかわらず、違うところに論点を創造してあたかも利益が発生するかのように見せるのは、国民を騙すことによって利益を得ようとする人間と組織があったことを証明するもの以外の何者でもありません。
これは、少し前まではCDCやファイザーが新型コロナウイルスへの政策とそのワクチンで行ったことです。
カナダはいい例でしたが、大統領が「これは戦争である」といい、緊急事態宣言を行いました。そして、ファウチ氏をはじめとするCDCが、その国の政策アドバイスをすることによって国民を縛るルールを設定し始めたのです。
これも、TPPと同様に国家を超える超国家組織が国を支配した実例です。
このとき国民は、コロナウイルスに対する恐怖を煽られ、ロックダウンは当然だとメディアに押し付けられ、マスクをしない人間は非国民だと言い合っていました。
これを洗脳と言わずしてなんといえるでしょうか。
その後も、人道的な価値観に訴えながらウクライナ支援で金儲けをした軍需産業は、あまり注目されていません。
存在しない情報空間を設定されて、そこに臨場感を感じて感情を動かされ、行動を支配されて、自らの利益に反することを選択してしまうこと。
これこそが洗脳です。
そして、洗脳されて自らの利益に反することをしている人が、前回の話に引きつけて言えばノーマルな人間なのです。
では、このような洗脳支配から抜け出すには、どうすればいいのでしょうか。
ここで役立つものこそが、コーチングなのです。
かつての記事で解説したアファメーションのことを覚えていていらっしゃるでしょうか?
アファメーションとは、未来の自分に臨場感を感じるためのワークでした。
臨場感を自ら操作するということは、究極の自己洗脳の技術です。
洗脳力がある程度高くなってくると、つまり自分の臨場感をある程度コントロールできるようになってくると、あなたは自分がいまいる臨場感空間を一つ上の抽象度から知ることができます。
もちろん、知識と経験は欠かせませんが、あなたはゴール達成と同時に抽象度を上がって臨場感空間を自在に操作できるようになってくるのです。
コーチングは、アファメーションで一つのゴールを達成するたびにそのゴールを与えたシステムの外側へと出ることによって、より抽象度の高い自由なゴールを発見することができるシステムなのです。
あなたの究極のゴールは、アファメーションでゴールを達成しながらより抽象度の高い系へと移行し、自由になっていきます。
あるとき、自分の自由意志によって真のゴールを発見した時、はじめてあなたは真に洗脳から逃れることができるのです。
つまり、ノット・ノーマルの道も、脱洗脳の道も、コーチングを徹底的に活用した先にあるものなのです。
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