縁起を書き換える本物のコーチング
こんにちは。前回まではリーダーシップがテーマでしたが、ちょっと変えてみましょう。
今回のテーマは縁起です。
縁起はコーチングにとって永遠のテーマといえます。
というのも、縁起を書き換えることによってコーチングはゴールを達成するからです。
そして、全ては縁起で成り立っているということを、空といいます。
両方とも仏教の言葉なので、一応コーチング用語に翻訳しておこうと思います。
縁起というのは、関係性のことです。
よくゲシュタルトという言葉をコーチングでは使います。
ゲシュタルトというのは、部分と全体が相補的に影響しあっている全体の体系のことをいいます。
わかりにくいですが、我々の体をみても、一つ一つの細胞はそれだけでは生きていくことはできませんが、それぞれが組織を作り、器官を作り、体全体が結びついて一つの生命体として存在しているわけです。
そこにはネットワークがあって、一つも欠けてはいけないし、全体が全てを支えているという関係があります。
そして、全体が保っているゲシュタルトは、慣れ親しんだバランスを持っています。
その慣れ親しんだバランスをとっている部分のことを、コーチングではホメオスタシスが働く場所という意味で、コンフォートゾーンと呼んでいます。
なので、コンフォートゾーンというのは、縁起のネットワークがバランスをとっている場所のことなのです。
しかし、これはバランスなので、いくらでも変わることができます。
例えば、女性は妊娠したらホルモンバランスが変わって、心身ともに多くの変化がありますよね。
これが、バランスの変化というものです。
だから、バランスを取っている慣れ親しんだコンフォートゾーンは、「あるともいえるしないともいえる」と言えますよね。
こういうのを空というのです。
空の理解が深まることは、可能性に溢れていることに気づくということですから、コーチング的にはエフィカシーが上がっている状態であると言えるでしょう。
仏教とコーチングは、実はかなり関係が深いのです。
一つが変われば全体が変わるのが、我々の存在なのです。
では、全体を変えるにはどうすればいいのでしょうか。
例えば、健康志向の人は、「腸活」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
腸内環境を改善すれば、色々と体の状態が良くなるというやつですね。
これもある意味では、部分に影響を与えることによって全体を変えていると言えます。
では、それはコーチングと同じなんですかというと、そうではありません。
それは、「何のために」ということが欠けていることで、抽象度が上がっていないからです。
こういう仕方で変化を促すアプローチは、実は我々を根本から変えるものではないのです。
根本から変えるというのは、人生を丸ごと変えるという意味でではないということです。
なぜかというと、もともと持っていたゴール(この場合は「健康になりたい」というゴールですね)を強化するものでしかないからです。
つまり、より抽象度を上げてみれば、その変化は構造的な変化を促すほどのものではないのです。
人生を丸ごと変えるメソッドは、おそらくコーチングにしかありません。(何がコーチングに当てはまるのかということの範囲は、議論の余地ありかもしれませんが笑)
僕がやっているのは苫米地式コーチングで、苫米地式コーチングは僕は本物だと思っています。
しかし、同じコーチングという名前でも、本物ではないコーチングは世の中に溢れています。
同時に、コーチングという言葉ではないけれども、苫米地式コーチングとプリンシプルがとても似ているものはいくつか知っています。
本物のコーチングとは、現状の外側にゴールを設定すること、そしてエフィカシーを上げるということです。
現状の外側にゴールを設定するということは、今の自分のゴールを変えてしまうということです。
「健康になりたい」というゴールに従って、腸活に出会うことが悪いわけではありません。
そもそも健康のゴールを持っていなかった人がそれに出会うのは価値があることです。
その人には、腸活という言葉が本当にそれまでの人生で出会うことなどなかったような衝撃と共に目に入ってきていることでしょう。
しかし、もし健康に関して現状の外側のゴールを設定することができれば、全く違ったものが見えてくるはずです。
それは、認識自体が変わるようなものであり、生き方が変わってしまうものです。
方向性が変わる感じですね。
だから、人生を丸ごと変えるのがコーチングなのです。
これが縁起の書き換え方です。
方法論の次元で何かを変えても、より抽象度の高い視座から眺めたとき、大きな構造的な変化はありません。
もともとあった煩悩と、その煩悩に向かう力が強められただけです。
しかし、ゴールが現状の外側に設定されるということは、そこにあった煩悩が消えて無くなり、全く違う新しい煩悩になっているということです。
そのためには、身も蓋もない方法ではあるのですが、現状の外側にゴールを設定するのです。
縁起を書き換えるためには、広い視野を持っていなければなりません。
さっきの腸活の話はいい例で、空海も「個に則せずして物に観入するを、賢となす」という言葉を残していますが、まあそういうことです。
自分が強く望むゴールはあっていいのですが、それにがんじがらめに縛られていたのでは、心は自由ではありません。
心は常に自由であっていいのです。
何かのゴールを達成できなければ死んでしまうなんてことはほぼありません。
現状の外側にゴールを設定するためには、大きく視界を広げて、自分の内側のゴールから自由になって、その上で現状の外側にゴールを設定するのです。
そうやってゴールを設定することができたとき、あなたは本当に現実を生み出しているのは自分の心なのだなと理解することができます。
コーチングで理解する縁起というのは、単に全ては関係性だということを理解したり、全ては繋がっているということを理解したりすることだけではありません。
だって、それだけでは何も生まれませんからね。
社会で役割を果たすには、もっと積極的にマインドを使っていかなければなりません。
自分の心には、新しい縁起を生み出す力があるのだということを理解できるのが、苫米地式コーチングです。
コーチングセッションでは、僕はこういう状態をクライアントの方に作ってもらえるようにサポートします。
大抵は、ゴールを設定するところからスタートしますからね。
でも、それでいいのです。
エフィカシーは、一度ゴールが見えてしまえば、24時間365日コーチの力を借りていくらでも上げていくことができます。
こういうことができるのが、苫米地式コーチングなんですね。
というわけで、コンフォートゾーンは縁起の塊であり、それを書き換えるということは現状の外側にゴールを設定するということなのです。
こういうことはクライアントがコーチに依存することを避けるためにあまり書かない方がいいかもしれないのですが、僕も含めてコーチは今書いてきたような意味でクライアントの抽象度を上げる特殊な訓練を受けています。
これが苫米地式認定コーチの強みですね。
きっと他には、あるかもしれませんが、なかなか見つけられないと思います。
というわけで、最後は宣伝になってしまいましたが、コーチングと縁起についてでした^ ^
コーチングを受けたくなったかもしれませんが、そのときは是非ご自分に合うコーチを探してみてください^ ^
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