リーダーシップを発揮するコーチングマインド
こんにちは。今回は、コーチングマインドの観点から見たコミュニケーション第二弾です。
ゴールを達成していくには、コミュニケーションは欠かせない要素です。
抽象度の高いゴールでは、必須項目になってくるのではないでしょうか。
そんなとき、コーチングを学んでいる皆さんは、自分のゴールの抽象度が高ければ高いほど、人の熱い思いを引き出すことができるということを実感してきているのではないかと思います。
抽象度が高いゴールは、そのゴールについて語られるだけで、人は胸が熱くなるものです。
胸が熱くなるということこそが、ゴールを共有するということです。
ゴールを共有するには、多くの人のゴールを包摂するようなゴールを共有する必要があります。
包摂するものがなければ、お互いに全く関係ない人間たちが存在しているだけです。
なので、一緒に何かをしようとしても、違和感を感じて距離が空いたり、ぶつかりあったりしてしまうものです。
しかし、そのような集団では高いパフォーマンスを発揮できないのは目に見えています。
逆に、抽象度の低い地点でゴールを一致させている時には、ぶつかり合いは起こりませんが胸が熱くなることもありません。
例えば、単にお金儲けをしようということで集まった人間たちは、ゴールの抽象度が低すぎるため、そのゴールはメンバーにエネルギーを与えてくれません。
抽象度が低くては、エネルギーは生み出されないものなのです。
ここについて、少しだけ解説を加えようと思います。
抽象度が高いというのは、「すごいこと」とは違います。
このままお金を例にすると、年収一億円、10億円というのは、人口比から見るとすごいことだと思います。
しかし、それ自体が目的になってしまうと、自分のためだけのことなので、抽象度はとても低いです。
したがって、エネルギーが生まれてくることはありません。
すごいことと抽象度が高いことはイコールではありません。
もう一つ、話が横道に逸れる気がしなくもないですが、エフィカシーが高いこととすごいこともイコールではありません。
たまに、自分のことをすごいと思うことをエフィカシーだと勘違いしている人がいますが、それはエフィカシーではなくセルフエスティームです。
そして、本当にセルフエスティームが高い人は、自分で自分には価値があると確信しているので、他人に馬鹿にされようが「エフィカシーが下げられた!」とか怒ることはありませんし、誰かにすごいと思われようとすることもありません。
セルフエスティームは、心の中に秘められた力として持っているものなのです。
そして、そのような高いセルフエスティームを持っている人は、他人を利することを目標に据えることができます。
なので、抽象度の高いゴールを設定することができるのです。
抽象度が高いゴールを設定するということや、そのゴールを語ることによってゴールを共有するということが、理解されてきたのではないでしょうか。
このようなゴールを語ることができる人は、リーダーの素質の一つを持っています。
苫米地博士のリーダーシップについて書かれた本では、抽象思考ができること、同調能力があること、責任感があることでした。
興味がある方はぜひこちらの本を手に取ってみてください。『すごいリーダーは脳がちがう』です。
当然、三つに分けられているので、抽象思考ができることと同調能力があることは別である側面はあると思います。
しかし、ゲシュタルトメーカーとして斬新な考えを提示することができる人は、人を同調させる能力も少しずつ備え始めるのではないかと思います。
知識だけではなく、大きく想像力を働かせることで新しい世界を生み出すのが、抽象思考をするということなのです。
たくさんの知識を入れることは大切です。
しかし、それに加えて、新しい未来を創造するには、望む方向がなければなりません。そして、単に希望を持つだけではなく、とても大きな希望を描くことが大切なのです。
多くの人の希望(ゴール)を包摂するような大きな絵を描くことができたとき、あなたは自然と自分のゴールも達成することかができていることでしょう。
ゴールは、その抽象度が高ければ高いほど、実現するのに時間がかかります。
そして、その時間(プロセス)の中で、自然と多くのスコトーマが外れることになります。
そうすると、ゴールの世界はさらにブラッシュアップされてゲシュタルトは大きくなることになります。
すると、包摂される人の数は自然と増えてくるものです。
こうして、新たな縁起が紡がれていきます。
新しい縁起を生み出すのは、あなたが描く未来なのです。
未来に大きな結果を起こすことで、縁が生み出されることになります。
想像力を豊かにすることで、世界を豊かにしていきましょう^ ^
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