現状の外側にゴールを設定できるマインド

今回はゴール設定できるマインドについてです。
YUDAI SUZUKI 2024.02.09
誰でも

こんにちは。今回は、ゴール設定について書いていこうと思います。

ゴール設定には、不思議なところがあって、ゴール設定が一度できてしまえば二度目以降はものすごく簡単なのです。

きっと、ゴールを設定するマインドが出来上がってくるからだと思います。

というわけで、ゴール設定をするマインドとは何かということを、今回も少しずつ紐解いていきましょう。

自由という言葉には二種類あるということを、苫米地博士は著書で書かれています。

Free(フリー)の自由と、Liberty(リバティー)の自由です。

Freeというのは、無料という意味もありますが、根源的な意味としては、「やりたいことができる自由」です。

そして、Libertyというのは、「自分の欲望(自我)からの自由」です。

ゴール設定のマインドはLibertyの自由です。

Libertyの自由を言い換えると、いろんな臨場感空間から自由になっている状態のことです。

ゴールはもちろん設定しますが、そのときは「あえて」設定しているのです。そのとき、「このゴールを達成しなければ!」みたいな切迫感はありません。

大抵の人は、大人になっていくにつれて、Libertyの自由を失っていっているのではないでしょうか。

それは発想の仕方が現代日本では失われてきてしまっているからです。

僕は武術がとても好きで、合気道をやったり空手をやったり古武術をやったりしていますが、失われた身体の使い方があるんだなということを稽古することで学びました。

もしかしたら読者の皆さんの中にも、YouTubeでいろんな武術の達人の動画を観て楽しんでいる人もいるかもしれません。

そういう動画を観ていると、身体の使い方が現代人と昔の人とでは全く違うんだなということが理解されると思います。

実は、身体の使い方が昔と今とで変わってしまったのは、日本が近代化するときに軍事教練の際に統制された動きができるように西洋歩きを体育の時間に学校で教えられ始めたからなのです。

それまでは、日本人の身体の使い方は農業をするときも中腰っぽい姿勢で腰を入れて鍬を振ったりしていて、歩き方はナンバの動きでした。だから飛脚が1日に70kmも走れたのだそうです。

マラソン選手よりも走っていた当時の飛脚でしたが、軍隊において求められるような統制の取れた行進をしようとすると、日本人の歩き方では不可能でした。

というわけで、近代化のプロセスの中で日本人の身体は文化的に抹殺されてしまったのでした。

身体の使い方は、目に見えるから分かりやすいですよね。

しかし、目に見えない心の使い方まで、我々は変えられてきてしまったのです。

そして、コーチングが関わるのは、この心の使い方です。

実は、現状の外側にゴールを設定するという思考そのものを、現代人の多くは失ってしまっているのです。

近代化にはいろんな定義がありますが、現代の日本人の心を支配しているのは資本主義ですから、その話をしていきましょう。

難しい話をする前に最初に伝えたいことを書いてしまいますが、現代人の多くは周囲の人が設定してくる臨場感空間に支配されているのです。

マックス・ウェーバーが『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で書いたことを信じるとしても、カール・マルクスが『資本論』で書いたことを信じるとしても、現代社会はお金(資本)というバーチャルなものがリアルなものとして捉えられており、みんながそれをリアルだと思ってしまっているので、お金を生み出した人間が逆にお金に支配されているのです。

これはもう我々が生きてく上で初期条件と言えるもので、コーチングでもバランスホイールの中に必ず「ファイナンス」が設定されています。しかもそれは健康と同じく人生のベースになる重要なゴールです。

なので、資本主義に支配されているからといって、それを批判しても意味はないのでやめましょう。(GDP本位制にするなどして、インフレ/デフレをなくすことで経済を健全にするべきだという議論はもちろん必要ですし重要です)

今回ゴール設定に関して話をしたいのは、お金がまず最初にゴール設定のときに頭に浮かんでしまうようでは、コーチングマインドはまだ宿っていないということです。

近代化のプロセスで、資本主義を受容して、我が国には日本銀行が創設され、通貨発行権を握るものたちが作るリアリティの空間に自分が生きているということを、我々は自覚する必要があります。

すると、そのリアリティの中に生きることは人生のゴールの一つであって、全体ではないということがわかるのです。

多くの人は、資本主義のリアリティが強すぎます。

そして、豊かな暮らしをすることが切迫感のあるゴールになってしまうのです。

「なんとしても大金持ちになりたい!!!」みたいな感じですね。

それは、ゴールとエンドステートの混同です。

エンドステートというのは、ゴールを達成している自分が当然位置しているべきコンフォートゾーンの一部であり、当然起こっているべき状況のことです。

オリンピック選手が金メダルを獲るのはエンドステートであってゴールではありませんよね。マイケル・フェルプスのゴールは水泳を人気スポーツにして全米の人を健康にすることだったのですから。

にもかかわらず、お金のことになると多くの人はゴールを失ってエンドステートをゴールにしてしまいます。

それは、近代化が進展する中で拝金主義がアメリカから日本へと輸入されてきた結果です。

我々は身体だけでなく、考え方まで欧米化されてしまったのです。

アメリカン・ドリームは、今や日本人にとっても当たり前の価値観になってしまっています。

しかし、ゴールは自分で設定するものなのです。

コーチングマインドは、なんというか、豊かな心なのです。

1つの臨場感空間に心が囚われてしまっている状態は、視野狭窄になってしまっていますから、心が豊かではありませんよね。

ファイナンスのゴールが設定しにくい原因は、お金の臨場感空間が過剰にリアルで、その空間において優越感/劣等感を感じたり、飢餓の恐怖を感じさせられたりしてしまうからです。逆に、お金を稼ぎまくっている状態のことを考えるとあらゆる煩悩が刺激されてしまいます。

というわけで、お金の臨場感空間が日本人のI.Qを思いっきり下げてしまっているのです。

情動優位にして、抽象思考することを妨げているのです。

ここまで書けば、Libertyという名の自由を手にした状態で、「お金が必要ならば稼ごう」と思うことができるでしょう。必要な分だけ稼げばいいのです。それがファイナンスのゴールですよね。

コーチングマインドはこういうものなのです。

Libertyの状態の豊かな心がベースにあって、そこからゴールを設定するのがコーチングマインドです。

だから、一度この感覚を手に入れてしまえば、いくらでもゴールを設定することができます。

僕は一日のアファメーションが多くなってきてちょっと困っているくらいです。笑

(それでもアファメーションするのですが笑)

このコーチングマインドは、人間ですから、いろんな方法で手に入れることができます。

一応、伝わるように文章を書くことを心がけているので、このメルマガを読むのは一つの手段だと思います。

あまり宣伝しませんが、コーチングを受けるのも当然とても有効な手段です。

コーチングのすごいところは、コーチが横にいるだけでエフィカシーがガンガン上がっていき、Libertyの状態が達成されていくところです。

勝手にゴール設定ができる脳の状態を作っていくことが、我々コーチの仕事の結果の一つだからです。

相対して初めて伝わるものがあるのが、人と人との間で起こることです。

久々に読者限定記事で、このことについて書いてみようと思いますので、興味がある方はぜひ登録してみてください。

宣伝はこれくらいにして、最後に大切なことを書いて終わろうと思いますが、大切なことは、どんなことを目指してもいいんだということが心の底から理解されているかどうかということなのです。

読者の皆さんがコーチングマインドを手にすることができますように😊

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