全人類が克服すべき劣等感

自分に対する愛がない人間は劣等感を抱き、劣等感から始まった人生は破滅する
YUDAI SUZUKI 2023.01.13
誰でも

こんにちは。

苫米地式コーチング認定コーチの鈴木湧大です。

今回は、このメルマガの初回ですが、このメルマガではコーチングのマインドセット構築のための情報を発信していきます。

初回となる今回に相応しいテーマは、「劣等感」でしょう。

なぜ劣等感が最初にふさわしいかというと、劣等感からスタートする学びは全て破滅の道だからです。

では、劣等感という言葉の定義は、「自分が他人より劣っていると感じること」です。つまり、他人と「比べる」ことによって生まれるのが劣等感なのです。

我々は、差をつけることをたくさんやってきます。学校の成績、スポーツの勝負、年収、会社でのポジションなど、あらゆる場面で差がつきます。

そこで、ある特定の人々は劣等感を抱いてしまうのです。

不思議なことですね。上に挙げたことは全て、それぞれの空間での、いわばゲーム内での順位であるにも関わらず、「自分が他人に劣っている」というように勘違いしてしまうのです。

それだけではありません。劣等感に苛まれた人間は、わざわざ競争する場を見つけてそこに他者を無理やり参加させようとします。

劣等感を抱きながら社会人になった人間は年収やポジションによって、大学などに残った人間は知的レベルによって、あたかもそれが人間の価値を決定するかのような錯覚と共に、比較をするのです。

比べるから劣等感あり、劣等感があるから比べる。このスパイラルの中から抜け出せない人間が、この社会にはたくさんいます。

抜け出す方法の前に、もう少し劣等感についてフォーカスさせてください。

というのも、教育の中で劣等感をいだかかせるような人間についても、書いておかなければいけないからです。

教育者には、大きく分けて二つのタイプの人間がいます。

一つ目は、劣等感を抱かせて頑張らせるタイプです。もう一つは、楽しさと未来へのプライミング(期待値の向上)によって能力を引き出すタイプです。

残念なことに、多くの教育者は前者のタイプの人間です。彼らは、子供にあたかも絶対的な権威があるかのような地位に自分がいると思わせながら、その地位の権威を持って子供の価値を能力によって評価するのです。

すると、先生によく褒められている人間は優越感を、そうでない人間は劣等感を覚えます。こうして、上には上がいますから、競争をゲームではなくリアルなものだと勘違いしたならば、どちらの人間も、劣等感を抱かせられることになるのです。

劣等感を抱かせる教育者は、犯罪的行為に手を染めていると言っても過言ではないでしょう。

さて、それではようやく劣等感を克服するための方法です。

まずは単純ですが、「比較をしない」ことです。自分が他者を見下してバカにしたり(優越感を得たり)、劣等感を感じたり、嫉妬しているときには、必ず「仮想のモノサシ」を自らが作り上げています。

確実に言えることは、どんなに「仮想のモノサシ」が正しかったとしても、そのモノサシによって他者を見下したり否定すること、そして自らを否定することは、正しくないということです。

たとえば、お金は確かに大切ですが、お金を稼げない人間をバカにしていいわけではありません。頭がいい方がいいですが、頭の悪い人間をバカにする人は想像力に欠ける頭の悪い人です。誰かに性格が悪いとレッテルを貼る人は、性格が悪い人です。

「仮想のモノサシ」を設定すれば、必ず他人を否定し、自分をも否定することになります。

そうやって、あなたは存在しない何かによって可能性を制限されることになるのです。

では、そもそもなぜ劣等感を抱いてしまうのでしょうか。先ほどの権威の話からも分かるように、権威を持つ人間の評価は絶対的なものであるように我々には感じられます。だから、根源的な自分の価値について、権威ある他者の意見を採用することには危険があります。

人は、誰しも愛を求めて生きています。しかし、ホイットニー・ヒューストンの "The Greatest Love of All"ではないですが、自分で自分を肯定することしか、自分を全肯定する道はありません。

自分を褒めてくる人は、自分を支配してこようとしている人です。なぜならば、そういう人たちは知っているのです。誰しも愛を求めているにも関わらず、自分で自分を愛せていないということを。

「だから代わりに愛してあげますよ」というのです。そして、「その代わりに」といって学校の先生なら勉強を、会社の社長なら仕事を、我々に要求してくるのです。キャバクラと同じです(笑)。

劣等感を真に克服する道は、ここにあります。

我々は多くの場合、自分で「自分が本当に求めているもの」を知りません。だから、愛・快楽・光・気などという言葉で適切な文脈と共に伝えたとしても、ポカンとしてしまうのです。

だから、歪んだ欲望に変換してモノサシを作ってしまうのです。

というわけで、コーチングのマインドセットの基本は、「自分で自分を愛すること」です。

これにより、モノサシで測るものではなく、自分が本当に欲しいものを探すことができるようになります。毎日、モノサシの排除やセルフトークの管理をすることによって、自分への愛を高めていってください。

これがコーチングマインドへの第一歩です。

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