強烈なストレスを大きな成長に変えるプライミングの技術

コーチングは、自力と他力の組み合わせによって初めて真に力を発揮します。コーチングマインドの真髄に触れてください。
YUDAI SUZUKI 2023.03.17
誰でも

こんにちは。今回も、少しずつコーチングマインドのゲシュタルトを拡大していきましょう。

前回のメルマガでは、ゴールへと移行するための行動を取ることができるためには、つまりゴール世界へ移行するWant toを優先できるには、高いI.Qが必要であるという話をしました。

しかし、実は苫米地メソッドを続けていくと、本当にそうとも言い切れない面があるのです。

というのも、苫米地式コーチングは、マインドの使い方を変えることによって、行動を生み出す仕組みが内包されているからです。

当たり前の話から入りますが、人間が成長するには、ストレスが欠かせません。

ストレスがかからないことには、人間は自分のキャパシティを広げていくことができないのです。

従って、現状と外側にゴールを設定してそこに向かっていくには、大きなストレスを自分に与える必要があるのです。

成長にストレスは必要ないという人は、詐欺しか現状に満足しきってしまっている人でしょう(笑)

それはともかく、ではストレスに耐える忍耐力がなければゴールは達成できないのかというと、そういうわけではないのです。

多くの一流の人は、ストレスによって自らの内から力を湧き上がらせることができる人です。

従って、彼らはストレスを喜んで受け入れる人なのです。

言われてみれば、自分の周りには二種類の人間がいることに気づくのではないでしょうか。

ストレスにより力を発揮する人と、ストレスにより潰れてしまう人の2種類の人種です。

ストレスにより潰れる人は、ストレスをネガティブな感情と結びつけ、自分の心身をネガティブな方向へと向けてしまいます。

しかし、世の中には、ストレスを自らの力に変え、しかもそれを喜んで受け入れる人がいるのです。

そしてそれは、コーチングマインドを宿した人の特徴でもあります。

苫米地博士は、この仕組みをプライミングと言っています。

たとえば、男の子は、女の子のおっぱいを見ただけでゴールと結びつけてドーパミンが脳内で発生し、そこに行き着くまでの過程の全てに喜んで取り組みます。

これはバイオロジカルな面でプログラムされたプライミングですが、人は情報空間にも同じようにプライミングすることができるのです。

お金が欲しい人はマーケティングを喜んで学び、そして実践していくことができるでしょう。

健康になりたい人は、喜んで添加物が使われているあらゆる美味しい食事を避けるようになるかもしれません。(実際アスリートはそうですよね)

大きな筋肉が欲しい人は、喜んで辛い筋トレに取り組むでしょう。

僕自身、ゴールに向けて成長する喜びを感じながら、空手の稽古だったり、勉強だったり、気功だったり、コーチングだったりを毎日やることができています。

どんなに辛いことでも、そこにゴールに近づいているという実感が結びつけば、人間は喜んでそれを迎え入れることができるのです。

ストレスにより成長する人は、このようなマインドを持っているのです。

なので、実はストレスを快感に結びつけることさえできれば、ゴール達成に向かっていくことはそれほど難しいことではないのです。

ここまでの説明を聞いてみると、「ではなぜ抽象度を上げることが必要なのか?」と逆に疑問に思う方もいるかもしれません。

それは、抽象度を上げてゴールの世界にリアリティを感じるということと、ストレスを快感に結びつけることの二つが結びつけられたときに初めて、人は本当にゴールに近づくからです。

人間の成長は、二つの方向から同時に進んでいきます。

それは、自らの修練によって実力をつけていく下から上へという方向と、ゴール地点の自分から今の自分へ完成形を知らされるという上から下へという方向です。

人がゴールを達成するというときに、プライミングだけでは見落としてしまうのが、この上から下へという方向なののです。

これまでこのメルマガでは、上から下へという方向性に特に着目してきました。

しかし、実際には下から上へと階段を登ることと、上から下へいうなれば気が伝わってくることは、同時に起こっているのです。

自力は他力によって引き起こされ、他力は自力によって引き起こされるということですね。

大きなゴールを設定すればするほど、この他力の力は欠かせないものになってきます。

しかし、この他力の力は、物理空間だけしか知らない人には、得られにくいものです。

目に見える世界は、実は非常に限られたものであり、その奥には広大な目に見えない世界が広がっているのです。

自力だけでは、人間は自分の枠から抜け出すことはできません。

たとえば、メジャーリーガーになりたいと思う選手は、実際に試合に足を運ぶことは欠かせないでしょう。

そして、メジャーリーガーと実際に過ごす時間も、非常に貴重な機会になるはずです。

それは、彼らの頭の使い方、体の使い方、醸し出す雰囲気、彼らの精神性に触れることによって、「彼らが生きている世界」に触れることができるからです。

そこは、自分が過ごしている世界とは大きく異なるはずです。

その世界に触れて、その世界から呼ばれる人間になることによって、初めて努力は報われます。

そして、その世界に触れた経験は、あなたに強烈なプライミングの対象を与えることになるのです。

抽象空間に臨場感を感じること。

これは、「自分がこれから足を踏み入れたい世界を体感すること」と言い換えることができます。

今まで書いてきたことに加えて、プライミングによってストレスを喜んで受け入れる人間になることによって、あなたはゴールの世界へと大きく歩みを進めることになるのです。

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